【鉄板!】世界自然遺産「中国南方カルスト」の推しメン!ー雲南省・石林とは?

旅行スポット

どーも!itoです。

中国人妻のルナとともに中国雲南省で暮らしています。

今回は世界自然遺産「中国南方カルスト」の一角である雲南省・石林についてお伝えしていきたいと思います。

観光地として中国では名高い雲南省ですが、その中でも石林はとりわけユニークと言われているのをご存じでしょうか?

ito
ito

雲南省の観光では絶対に外せないスポットだよ!

正直、すべての旅行ファンの方に全力でおすすめしたい場所なのですが、

特に。。

  • 家族で楽しみたい方
  • あまり時間をかけずに旅行したい方
  • 考古学や地質学に興味のある方
  • 清潔な所じゃないと無理!

このような方にとっては石林は超絶おすすめのスポットなので、是非参考にしていただきたいと思います。

石林仙人
石林仙人

まずは基本的なところから押さえていくぞ。

世界自然遺産ー雲南省・石林とは?

雲南省・石林の基本情報

省都の昆明から東へ80km程離れた小さな町で、正確には雲南省昆明市石林イ族自治県といいます。

  • 名称:雲南省昆明市石林イ族自治県
    (中国語表記:云南省昆明市石林彝族自治县)
  • 人口:26万人(2016年)
  • 面積:1680㎢

イ族自治県」とあるように、住民の約3分の1がイ族という少数民族です。

石林ーその名前の由来はその独特の景観。

石柱が「林」のようになって見えることから「石林」と呼ばれるようになったと言われています。

雲南省には多くの観光資源があるにもかかわらず、石林はその中でもトップクラスの人気を誇ります。

毎年、国内外から多くの観光客が石林に訪れます。

その数なんと650万人!

地元民が26万人なので、毎年20倍以上の旅行者が訪れているということになります。

ベストシーズンはなく、通年で楽しむことのできるスポットです。

雲南省の大定番・石林ー魅力はここ!

小さな町、石林を雲南省を代表する観光スポットにする要素は4つ。

  • 世界自然遺産重要
  • 壮観なタワーカルスト
  • 省都の昆明から比較的近い【重要
  • 伝説好きな人にもおすすめ

世界自然遺産に登録されている【重要】

石林は「中国南方カルストの一角として2007年にユネスコ(国際連合教育科学文化機関)の世界遺産に登録されています。

カルストというのは石灰岩などが雨水などによって浸食されてできた地形のことで、小山や石柱、鍾乳洞などいろいろな形があります。

「中国南方カルスト」とは雲南省、貴州省、重慶市などにまたがるカルスト地形の一帯のことで、雲南省石林、貴州省茘波、重慶市武隆がその代表とされています。後に、桂林なども含まれるようになりました。

2018年の時点で、世界には自然遺産はわずか209件しかありません!

でも、ちょっとまってください。

中国南方カルストの「一部」ってことは他のところに行ってもいいわけで。。

重慶とか桂林とか。。

中マンゴー君
中マンゴー君

別に石林にこだわる必要なくない?

って思ったそこのあなた!

石林仙人
石林仙人

そんなに簡単なもんじゃないんじゃ。

雲南省石林と他の中国南方カルストメンバーとは大きな違いがあるんです。

貴州省茘波、重慶市武隆、そして日本でもお馴染みの桂林が「大きな」カルスト地形である一方で、石林は「小さくて繊細な」カルスト地形なのです。

比較してみると分かりやすいです。

こちらが桂林式のカルスト。

こちらが石林式。

ルナ
ルナ

確かに他の場所では「林」ではなくて「山」とか「岩」っていう感じ。

石柱が「林」のようになって見えるから「石林」というのはまさにここだけの奇観なのです。

そのため石林は「天下第一の奇観」と言われています。

中マンゴー君
中マンゴー君

だから南方カルストの推しメンという訳か。

壮観なタワーカルスト

石林では壮観なタワーカルストを鑑賞することが出来ます。

タワーカルストとは岩石が浸食された結果、塔(タワー)や柱のような形になった状態のこと。

石の上部が尖っていて、たくさんの石柱が並ぶ様子は剣のようにも炎のようにも見えたりします。

この景色は自然が長い年月をかけて作ったもの。

4つの過程を経て今の石林の形になったと言われています。

海底の石灰岩が隆起

石灰岩に割れ目が生じ、
雨水によって浸食される
(石柱になる)

火山の爆発により周りが
玄武岩にコーティングされる

水の流れによって
再び磨かれる

このうち一つでも欠けていたら今の石林はなかったということになります。

この期間の長さ、地質学者によると。。

なんと2億7000万年!!

今から2億7000万年前というとあの三葉虫が生きていた時代です。

クールなルックスの裏側に悠久の歴史を感じることのできるスポットは世界広しと言えどそう多くはありません。

省都の昆明から比較的近い【重要】

省都の昆明からも近く、車で1時間半ほど。

観光会社の半日プランを使えば、朝出発して昼に帰ってくることも出来てしまいます。

予定に組み込みやすいというのが実際的に大きな魅力だと思います。

伝説好きな人にもおすすめ

石林は文化遺産として登録されてはいないのですが、文化的にもとても重要な場所です。

雲南省には族という少数民族がいます。イ族は長い歴史をもつ民族なのですが、彼らに語り継がれる「アーシーマ」という少女の伝説があります。

石林仙人
石林仙人

アーシーマの伝説と石林は切り離せないんじゃ。

石林はイ族の聖地

アーシーマの伝説にロマンを感じる方は石林行き必須です!

アーシーマについて詳しくはこちらの記事を参考にしてください↓↓

参考:【泣ける伝説!】アーシーマ ー中国雲南省の少数民族に語り継がれる物語ー

石林ー「世界遺産」にふさわしい鉄板スポット3選!

いたるところに石の柱が立っているユニークな石林ですが、その中でもいくつかの有名なスポットがあります。

特におすすめの3か所がこちら。

  • 大石林
  • 小石林
  • 乃古石林

このうち大石林と小石林は「石林風景区」(中国語:石林风景区)という同じ区画内にあります。

石林風景区の面積は350㎢に及びます。

石林全体の面積が1680㎢なので5分の1を風景区が占めているということになります。

大石林

「THE 石林」な景色はここ。

若干青みがかった灰色の石柱が群立しています。

ito
ito

1番高い岩は40メートル以上あるらしいよ!

面白いのは意外と岩の表面が滑らかなように見えること。

象や竜の牙の形をした岩もあり、多くの観光客が写真をとっています。

望峰亭というところから全体を見下ろすことが出来ます。

迷路のようになっており、園内の所々に緊急用の電話が備えてあります。

  • 営業時間:7:30-17:30
  • チケット代:130元(石林風景区)
  • 観光時間:1日

おすすめ度★★★

小石林

小石林も大石林と同じ「石林風景区」の中にありますが、こちらは小ぶりな石柱がまばらに立っています。

大石林が滑らかで灰色な一方で、小石林は若干黒っぽくて表面も粗い感じに見えます。

特に有名なのが「アーシーマ」と呼ばれる岩。

アーシーマとは先述した伝説の少女のことですが、岩の形がイ族の帽子をかぶっている少女の姿のように見えることからこの名前で呼ばれています。

小石林エリアではイ族の伝統衣装を着て記念撮影をすることが出来ます。

  • 営業時間:7:30-17:30
  • チケット代:130元(石林風景区)
  • 観光時間:1日

おすすめ度★★★

乃古石林

乃古石林は石林風景区の北約10キロのところにあります。

乃古ナイグー」とはイ族の言葉で「黒い」を意味し、石の色が大石林に比べて黒いのが特徴です。

これは大石林と小石林の岩石がカルシウムを含んでいるのに対し、乃古石林はマグネシウムやケイ素を含んでいるからです。

「黑松岩」という別名もあります。

観光客が石林風景区に比べて少ないため、静かな環境でゆっくりと観光したい方には乃古石林がおすすめです。

面積は10平方キロメートルと小さく、「石林風景区」の30分の1以下。

ただ、交通の便はあまりよくないので事前によく計画するようにしてください。

旅行会社のツアーだと、乃古石林を含めて巡ってくれることが多いのでおすすめです。

  • 営業時間:8:30-17:00
  • チケット代:25元
  • 観光時間:2,3時間

おすすめ度★★★★

石林旅行はこちらから申し込めます↓↓

【Trip.com】公式サイト

石林ー評判はどう?実際に行ってみた感想と楽しみ方

石林の評判・口コミ

中国大手の旅行会社Trip.comをつかって石林の評判を調べてみました。

石林の口コミには「コスパが良い」や「地球って素晴らしいと思った」といった良い口コミがある一方で、「整備されすぎていて面白くない」のような悪い口コミも見られました。

  • コスパが良い
  • 景色に圧倒された
  • 地球って素晴らしいと思った
  • 家族で楽しめると思った
  • 交通が便利で疲れなかった
  • ガイドさんが親切だった
  • チケット代が高い
  • 石しかなくて面白くない
  • 歩くのが疲れる
  • 人が多すぎる
  • 整備されすぎていて面白くない
  • 門からスポットまでが遠すぎる

実際に行ってみた感想と楽しみ方

実際に行って思ったのは、確かに口コミの言う通りだなということ。

  • 地球のすばらしさ感じた?
  • 整備されすぎていて面白くない

答えはどっちもYES!!

石柱が群立する様子は本当にファンタスティック!

でも、その一方で「結構テーマパーク化されてるな~」とも感じてしまいました。

たぶん日本人が「自然遺産」に求めるものが違うんだと思います。

日本人は自然遺産に「手付かずの自然」を求めるんじゃないでしょうか?

その点、石林はめちゃくちゃ手が加えられています!

ito
ito

きれいな公園の中に石柱が立ってるイメージ!

手付かずの自然」を期待していくとかなり興ざめしてしまうと思います!!

でも、その一方で見方を変えればめちゃくちゃ感動するということにも気づきました。

視点を変えて鑑賞する【重要!】

どうしてこんなに手を加える必要があったのかと考えてみたんです。

そしたら、中国の実情とものの考え方と関係があることに気づきました。

  • 管理をしないと荒れ果ててしまう
  • 世界の人に来てもらうからには完ぺきに
ito
ito

特に「管理をしないと荒れ果ててしまう」というのは今の中国の悲しい現実だと思うよ。

もし、管理をしないと無法者が石を切り取って売りさばくなんて言うことも中国では大いにあり得ます。

貴重な遺産を残すためにも徹底的に管理しようというのが根底にある理由です。

また、世界遺産に登録されたからには外国のお客様も来る訳なので、好いイメージを持っていただくためにも徹底的に開発しようというのが中国政府の考え方だと思います。

手付かずの自然が大好きな人は「うっ」って思うかもしれませんが。。

中国の人が貴重な自然をいつまでも残そう、もっと多くの人に楽しんでもらおうと頑張った結果なので、そのプロセスに注目するようにしましょう。

そう考えていると涙が出てくるくらい感動してしまいました!

石林仙人
石林仙人

うぅ、わしも分かってくれて嬉しいぞ。

みなさんには是非、最初からこの視点で観光されることをお勧めします!

開発は自然そして
お客様への「」!

もちろん、地質学的には間違いなく価値がある場所なので、調査目的でいくなら確実に楽しめます。

旅行ツアーがおすすめな理由

旅行会社の半日ツアープランを利用し短時間でサクッと楽しむというのが個人的には推しです。

ito
ito

いつもは個人旅行をおすすめする僕なんだけど、石林に限っては旅行ツアーの方がいいのかなと思っているよ。

理由は3つ。

  • 自然というより開発の仕方を楽しむ場所
  • 移動手段の確保が難しい
  • 半日ツアーだと共同食事が含まれていない※

最重要ポイントとして、自然にどっぷりと浸かれるというスポットではないので、要所を抑えるだけでかなり満足できるという理由があります。

また、移動手段の確保が難しいのに加え、公園内もかなり歩かなければならないので短期旅行の場合は負荷がかなり大きいという理由もあります。

ルナ
ルナ

雲南は日差しも強いからけっこう体力消耗すると思うよ!

その点、ツアーであれば昆明から半日でも観光できるので体力に自信がない方でも大丈夫です!

また、半日ツアーであれば食事がついていないので、同じグループの人と料理を分け合いということもありません。

ito
ito

あれかなり危険です!

石林半日ツアーはこちらから申し込めます↓↓

【Trip.com】公式サイト

アンチツアー旅行派の方はどうしたらいい?

ツアーは嫌だし人の多いのも嫌というアンチ派の方って少数ながらおられると思います。

それでも石林には行ってみたいという方は。。

「乃古石林」オンリーで観光する
という方法もあります。

この場合。

電車またはバスで石林に行き、そこからタクシーで乃古石林に向かってください。

石林をもっと満喫する!

石林には火把節というお祭りがあり、毎年多くの人で賑わいます。

火把節=たいまつ祭り

中国語では火把节ホーバージェと表記します。

イ族が五穀豊穣を願って行う祭りで数千年の歴史があり、毎年農歴の6月24日に行われています。

農歴(旧暦)はこちらから確認できます。

イベントの主な見どころは。

  • 闘牛
  • 石林風キャンプファイヤー
  • 山歌の歌い合い
  • イ族の女性の相撲 など

「山歌」とは農村の人が歌う歌のことで、独特の調子で歌われます。

ルナ
ルナ

歌で「会話」する感じって言えばイメージしやすいかも。

特に、山歌はイ族の言葉を使って歌われるので他では絶対に体験できません。

もし予定が合えば、鑑賞してみると面白いと思います。

石林市内のホテルはこちらから予約できます↓↓

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石林のグルメ

石林のグルメとして押さえておきたいのは2つ。

  • イ族の伝統料理
  • 宜良ダック【おすすめ

1.イ族の伝統料理

少数民族・イ族の伝統料理は

  • そば粉で作った薄焼きのパン
  • ヤギの乳で作ったチーズ
  • 酸菜スープ
  • ヤギ、豚、牛の肉料理

など。

ただ、民族料理はくせがあるものが多いので「やば!うまっ!」という風にはならないと思います。

ito
ito

僕もやっと最近うまいかも?と感じれるようになった程度。。

ここまで来たのですから、経験する価値はあるかと思います。

2.宜良ダックおすすめ

これは素直におすすめできる一品

中国語では宜良烤鸭イーリャンカオヤーと表記します。

厳密に言うと本場は石林ではなく隣町の宜良ですが、この宜良ダックが絶品です。

ダックと言えば、まず思い浮かぶのが「北京ダック」だと思いますが。。

ito
ito

宜良ダックも負けてないよ!

味や食べ方は北京ダックとほぼ同じ。

直接食べたり、パリパリの皮を薬味と一緒に巻いて食べたりします。

北京だと同じ内容で100元以上するのに対し、石林だと30元ほど。

味もコスパも最強
宜良ダック

中マンゴー君
中マンゴー君

無難に行こうぜ!

石林へのアクセス

省都の昆明から石林へは3つの方法で行くことできます。

  • 電車
  • 高速バス
  • 旅行会社のツアー【おすすめ

1.電車

約30分に1本の間隔で昆明から石林に向かうことが可能です。

昆明南駅→石林西駅

所要時間:18分
費用:18元

※これは高速鉄道です!普通電車の昆明駅、石林駅ではないので注意してください。昆明南駅、石林西駅はともに郊外にあるので移動には不便です。

普通電車は1日1便のみ。時間も2時間半以上かかるので現実的ではありません。

2.高速バス

約1時間に1便くらいの間隔で運行しています。

昆明の東部バスターミナル発着です。直接、石林風景区まで行ってくれるので便利です。

東部バスターミナル→石林風景区

所要時間:60分
費用:34元

3.旅行会社のツアーおすすめ

カスタマイズ性はありませんが、石林に限って言えば超おすすめです。

こちらからガイド付きで申し込めます!

参考:【Trip.com】公式サイト

世界自然遺産・石林はやはり鉄板スポット

ちょっとツッコミどころのある石林ですが、やはり雲南の観光スポットとして不動の鉄板スポットだと思います。

ここに来ると地球の歴史や神秘を感じるだけでなく、自然をどのように守っていくのか試行錯誤する現代人類の取り組みを見ることが出来ます。

ito
ito

この点での日本と中国の考え方の違いも知ることが出来るよね。

雲南に来るだけでも一苦労。。

数千キロの旅をしてここまで来たのです。

手が加えられちゃってる可愛いー「石林」。

南方カルストの他のメンバーと一線を画すー「石林」。

世界にわずか209か所しかない激レアスポット―「石林」。

ここまで来て行かないわけにはいきません!

石林で
世界観が変わります!!

石林旅行はこちらから申し込めます↓↓

【Trip.com】公式サイト

まとめ

今回は現地生活者から見た石林の魅力と観光の際の注意点について解説してきましたが、ポイントは3つ。

  • 石林は世界自然遺産!
  • 短時間の観光にもおすすめ
  • 視点を変えて鑑賞する!

それでも不安という方には私が直接、分かる範囲でお伝えします!

このブログの「問い合わせ」もしくはインスタグラム経由で連絡していただければ、返信させていただきます。

是非、雲南へお越しの際は石林に行って後悔のない旅行にしてください!!

石林についてのQ&A

1.石林の気候はどうですか?

雲南省は1年を通じて温暖ですが、それでも四季があるので季節にあった服装を用意してください。

平均最高気温(℃)21272720
平均最低気温(℃)7161810
石林年間平均気温

一日の気温の変化が大きいので、ライトダウンジャケットなどを用意するのがいいと思います。

2.石林のホテルには外国人でも泊まれますか?

石林は国際観光都市なので外国人を泊まらせてくれるところが多かったです。心配な場合はこちらのホテルを予約することをおすすめします。

すべて4星ホテルで外国人宿泊可能と公表しています。一泊5000~10000円程度(2人)。

また少し離れた宜良ダックで有名な宜良には5星ホテルもあり、九郷などを観光される際にはそちらを利用するのがいいと思います。

こちらからも石林と宜良のホテルを検索できます。↓↓

特におすすめなのはTrip.com、アゴダ、Expedia。海外のホテル検索に強く、割引率も高いです。中国に限って言えばそのなかでもTrip.comがおすすめです!
(中国でも普及している旅行サイトのため、網羅している宿が多いことに加え、ホテルのスタッフにも説明しやすいです。)

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